同僚や先輩、後輩とタッグを組んで複数名の講師で研修をするときがあると思います。
そんな時に気を付けたいことは何でしょうか。
ひとつ前の記事でも複数名で研修をする際に気を付けたいことに触れていますが、
今回はその第二弾で、研修をするスタンスの内容となります。
研修を進めていくスタンスや内容は、研修資料と共に重要な項目です。
■研修の対応スタンスで注意することは?
複数名で研修する際に気を付けたいこととして同じ資料を使うことを記載しました。
今回は研修受講者に対する教え方のスタンスについてです。
注意点①で記載した内容と、どちらを先とするべきかは
人によっては変わってくるかもしれませんが、
研修を一緒に進めていく研修講師(トレーナー)と話し合いながら
順番は話し合って決めてみてください。
順番が逆になっても問題はありませんが、
研修の内容や受講者(トレーニー)が混乱しないように
トレーナーの認識はあわせてあげましょう。
■基礎中の基礎から教える
では同率一位で記載の順番を悩ませたのが、何なのかというと
基礎から教えるということです。
当たり前すぎて、ぴんと来ていないかもしれませんが、何事も基礎が大事です。
基礎があってこその応用です。人に教えるときに考えがちなのが、
自分が苦労したことを教えておこうと考えて応用編を教えてしまうことがあります。
良かれと思って教えたとしても、基礎ができる前に教えてしまうと
トレーニーは混乱をすることになります。
導入時の研修では基礎以外の応用を教える事は控えましょう。
■基礎以外の応用部分を教えるには
ここまで基礎以外は教えるなというメッセージを前面に押し出して記載してきましたが、
単純なライン作業でない限り、基礎だけで業務を行うことは難しいのは事実です。
実際に私も研修を行う際に、応用を盛り込むことはあります。
どのような内容を盛り込むかというと、発生頻度が高い応用です。
過去に研修を終えた新人が質問をしてくる項目をピックアップして研修に組み込みます。
どんな項目が多いのかは自分一人では比べようがないので、講師同志ですり合わせたり、
先輩講師や現場の管理者にヒアリングをすれば質問が多い項目はピックアップできます。
ピックアップした内容を研修内容に組み込みましょう。
また定期的に研修資料のブラッシュアップも行いましょう。
■応用の研修のスタンスについて
前述した通り、少し先の未来のことを考えて最初から応用を教えることは避けましょう。
理由としては、基礎を理解していない状態では応用に対応することはできません。
基礎から外れる場合は、わかる人に確認(エスカレーション)することを
意識づけてあげましょう。最初に意識づけをすると実際に業務に入った際に
独断での誤判断やミスを防止することができます。別の記事で記載しているのですが、
「トレーナーによって言っていることが違っている。」と新人から意見が上がる状況に陥る
最たる例が応用の説明をしたときです。
業務で応用(イレギュラーなケース)は、数えきれないほど発生します。
よって導入研修であればできる限り基本的なことを中心に研修しましょう。
基本から外れる内容であれば、確認(エスカレーション)を行わせるように研修することで
誤判断やミスの防止につながります。
■まとめ
すでに何人も育て上げたベテランのトレーナーであれば、
ある程度任せてしまっても、それなりのレベルに育ちます。
しかし初めて任せるのであればマインドセットを含めて最初の指示は重要になります。
今回記載している内容と共に前回の内容を踏まえて研修すると
理解度と定着率の向上が望めます。せっかく就業してくれた人材は貴重です。
個々のポテンシャルはあると思いますが、最大限の能力を引き出して
可能な限り貴重な戦力として共闘したいものです。
それではまた!!
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